会報 第5号  平成13年11月21日発行

 みなさんに久しぶりに集会のごあんないをします。
 9月11日に、アメリカで予想もできなかったテロ事件が発生し、それへの報復として米英のアフガニスタンへの「戦争」が開始されました。私たちは、テロリストの非道を憎むことでは人後に落ちないつもりですが、報復戦争という手段が問題の本質的解決になるとも思えません。連日の報道に接するにつけ、「世界で最も裕福な国が、最も貧しい国を攻撃している」という構図を否定することができません。
 そこで今回は、アフガニスタンとはどんな国であり、そこの民衆はどんな困難に直面しているかを、ぺシャワール会名古屋の会員に報告してもらうことにしました。
 私たち「市民の会」の本来の活動とは、少し方向を異にするテーマでの集会ですが、ご理解をお願いします。
 「ぺシャワール会」とは、その会則に、「中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援し、必要な情宣・募金活動とともにボランティア・ワーカーの派遣を行うことを目的とする」と唱っている国際NGO団体です。中村医師は、十数年前から現地に診療所を設け、医療活動に従事しており、わが国ではアフガニスタン民衆から最も信頼されているNGOと言えます。
 ぺシヤワール会の活動から見たアフガニスタンの実情をじっくり聞いてみたいと思います。
 みなさんのお越しをお待ちしています。
とき 12月8日(土) 午後2時〜4時ごろ
ところ 豊田産業文化センター 4階(和室)
講師 五井泰弘 さん (ペシャワール会名古屋事務局)
参加費 無料。事前申し込み不要。直接会場におこし下さい
(消防法の関係上、定員を超えた場合、入場をお断りする事もございます)

言いたい放題座談会
10.24スタジアムオープン記念事業を斬る!
10.24スタジアムオープン記念事業とは?
豊田市教育委員会主催のスタジアムでのイベント。豊田市・三好町・藤岡町・小原村・足助町・稲武町の小中学生釣4万5千人を集め、グランパスの紅白試合、マーチングバンド演奏などを観させるという内容。父兄・教員らでつくる「記念事業を考える会」がイベントの実施には危険が伴うとして中止を要望。「市民の会」も10月12日、市長、教育委員会、各学校長に中止を申し入れた。が、教育委員会ほ安全対策等を十分に講じるので心配はないと回答。予定通り10月24日記念事業は行なわれた
座談会メンバー・・・岡田耕一下島陽一小笠原輝美
「とよた市民の会」会員として、豊田市政を真斜に考える20〜30代の若手3人組。今回は、最近行なわれたスタジアムでのこんなイベントについて、市内某所で座談会を開きました。さてその内容はいかに・・・?
下島 とうとうやりましたね。4万5千人、子どもを集めちゃいました。
岡田 こんなに集めて、一体どうしたいんだろうね?
小笠原 教育委員会は、「子どもたちが一堂に会して観戦や合唱をすることで連帯感や将来への自信を持たせることができる。と言ってた。「スタジアムオープンの節目の年に、感動し思い出になる体験をさせたい」とも。
岡田 教育的に意味があるというわけですね。
下島 どうだろう。子どもたち同士で交流したわけじやないでしょ? 「しかも何でサッカー?」という感じ。わざわざ集めて観させにゃならんのか
岡田 スタジアムで何としてもイベントをやりたい。そうなるとやることは構造上の理由でサッカーとかそういうのに限られるでしょ
小笠原 そう。スタジアムが出来あがった年に何かどかーんとやりたかったんだよ。「そうだ、豊田市周辺の小中学生をみんなスタジアムに集めちゃおう」。連帯感がどうのとかはあとからつけたと思う
下島 そんなところかもねえ。それで、当日はどうだった?岡田さん、イベントを観て来たそうですね。
岡田 うん。そうだなあ、当初予想されたスタジアム周辺の渋滞ほさほどでもなかったし、たいした事故も、なかったというから、そういう点ではイベントは成功したといえるかもね
下島 ふ−ん。でも、子どもを引率するほうは大変だったでしょう
小笠原 移動方法は学校によって徒歩、バス、電車と分かれたけど、同じ学絞でも時間をずらして移動したと聞いたよ。安全を最優先したんだな。
岡田 とにかく移動時間がすごくかかったらしい。全員で合唱するというプログラムがあったけど、その時にもまだ入場できていなかった学校もあったんだよ。しょうがないからそういう学校抜きで 「全員合唱」。 イベントが終了して帰る時も、電車の便の関係で1時間以上待機した学校もあったり
小笠原 なんだかな〜。行き来に苦労してまでやる価値のあるイベントだったのかどうか・・・。
岡田 う〜ん、それがね、内容がどうも中途半端だった。サッカーの紅白試合も誰がどちらのチームなのかわからないし、得点の表示もなかったし。サッカーのわからない子はもちろん、わかる子にとっても不満の残るものだったと思うよ。それに、小学校の低学年についでは、イベントの途中で帰ったところが多かった。小さい子は退屈だろうから・・・という配慮かもしれない。大きい子も、落ち着いて集中するという状態ではなかったな。スタンドから出たり入ったり、おしゃペりやら遊び回るやら、試合そっちのけという感じ
下島 感動とか連帯感とか本当にそういうものがあのイベントをやって生まれたのかと聞きたいよ。
小笠原 教育委員会は「素晴らしかった。大成功」って言ってますよ。
下島 主催者としては滞りなく行事が終了したからそういうんだろうけど、一市民としてはさ、税金を使って子どもを動員してまでどうしてわざわざスタジアムでイベントしなきゃいけないの?と思うんだよね。
岡田 美術館とか能楽堂とかいわゆる豊田市内で問題になっているハコモノには、しょっちゅう小中学生が動員されてるでしょ。あれと一緒。建設費や維持管理費に多くの税金が費やされた施設に、これまた税金を使って子どもたちを連れて来る。それを「これは教育的施設として有効利用されている。何の問題があるのか」と、こうくる訳だ。
小笠原 そういう施設の入場者数だって、小中学生の動員の数を除いたらたいしたことなくなっちゃう。これからの豊田市のハコモノは、子どもたちでもつって感じかね
下島 今回のイベントでも「子どもたちに本物を見せて感動を与えるいい機会」なんて、いうけれど、スタジアムはそういえるほど大きな可能性をもった施設ではない。あくまでサッカー専用球鼓場のひとつに過ぎないでしょ。何でここまで夢のあるようなことをいえるのかがとても不思議ですよ。プロサッカーを観戦することが、この街では教育ということになってしまっているらしい
小笠原 まあ象育的な意味はまったくないとは言わないけれど、何も行政が、ここまで固執する必要はないと思うよね。押し付けに近い感じ。
岡田 市民合意も得ずに造ってしまったスタジアムだからこそ、市側も格好がつけたくて必死なんだろう。スタジアムオープンの年だから、それなりに人寄せをしないと、ということで。でもいつまでこんな意味の無い努力を続けるつもりなのか。スタジアムを造ってしまったばっかりに、また余計なことを市側がやるかと思うと、気が重いよ
下島 ところで、今回のようなイベントって、また来年以降もやるんですかね?
岡田 教育委員会は「やる予定はない」と言ってる。大いに教育的意義のある行事でも、スタジアムオープンの年だけの、一過性のものに終ってしまうみたいだよ。「大成功だった」つて言ってたのにねえ・・・。
(座談会はまだまだ続く・・・)

事務局から ご報告とお願い
 「巨大サッカー場問題を考える会」から「サッカー場問題を忘れない!とよた市民の会」へと、再出発をしてから、1年あまりが経過しました.そこで、以下に約1年間の会計報告をします。実に多くのみなさんに会費やカンパで支えていただきました。本当にありがとうございました。
○会計報告(自2000.9〜2001.10.20)
収入の部
会費 338000
会費内訳
事務局(9名) 147000
郵便振込(41名) 151000
一般(9名) 40000
カンパ 18000
カンパ内訳
篤志者(3名) 17000
集会カンパ 1000
雑収入 3501
雑収入内訳
考える会残金 3470
預金利息 31
合計 359501
支出の部
会報等郵送料 57190
集会会場費 5300
講師謝礼(交通費込) 81160
郵便振込手数料 2870
消耗品費 210
「ゴミ・ネット」会費 5000
合計 151730




差引残高 207771
○会費の継続・納入のお願い
 活動が新しい年度に入りましたので、あらためて振込用紙を同封しますので、引き続き会費の振込をお願いします。
 会費は、基本約には 年・・・1口 3000円 となっております。
郵便振替
口座番号 00860-4-54826
名義 とよた市民の会
 今年は幸いにも大幅な繰越金を出すことができましたが、これも事務局員のボランティア精神とケチケチ作戦の成果とご理解下さい。
 次年度はさらに活動を充実させて、市民の常識が通用し、税金の無駄遣いをさせない市政をめざして頑張りたいと思いますので、ご協力・ご支援をお願いします。
 また、みなさんが望まれる市民運動のテーマを、ご遠慮なく事務局までお寄せいただければ幸いです。

Copyright (C) Toyota Citizens Associations 2001.All Rights Reserved.