前回の学習会の報告
◆当日配布された講師のレジュメと資料(18ページ)から
住民基本台帳ネットワークと個人情報管理・監視社会の到来
2002年4月14日
白石 孝
(プライバシー・アクション)
- ]デーは8月5日「住民基本台帳ネットワークシステム」
(1)住基ネットシステムのあらましと問題点
(2)準備状況
(3)地域、自治体での取り組み
- 電子自治件の状況
- ICカードの飛用的利用
- 反テロを口実にした管理件制の強化
(1)進むICカード利用
(2)個人認識lシステム=バイオメトリクスの実用化
(3)国勢所査、Nシステムなど
(4)全ての行為が把握される社会〜「エネミー・オプ・アメリカ」
- 外国の状況
(1)韓国の住民登録制度
(2)背番号制度の類型(北欧型、アメリカ型、オーストラリア型)
- どう向き合うのか
(1)管理強化に気づかない、抵抗感をもたない社会〜便利論、効率論
(2)IT化を冷静に見る〜インターネット、管理・監視
(3)2002年8月/情報主権
現在の状況
- IT戦略会義で、行政カードの統一化を挨討
- 通商産業省主導で、21都市でICカード200万枚を配る大実験
- 将来は、納税者番号や社会保障番号などと統一したいと塩川財務大臣
- 国民総背番号にしている国は、北欧や韓国ぐらい。これにICカードを導入している国は、日本だけ。スウェーデンのプンデスタム元データ検査院長は、平成8年来日し、「個人情報保護に関する埼玉提言」の中で「国民総背番号は危険」と発音
将来の見通し
- 平成14年8月17日までには、1億2700万人全員に背番号が通知され、ICカードも前倒しで同時に導入される見通し。
- 21都市のモデル事業を拡大し、介護、病気などに行政統−ICカードを利用する
この問題の本質論
政府:IT社会に必要
反論:
- IT社会と国民総背番号は無関係
IT社会とは、各分野を電子化しこれをネットワーク化する社会。各分野を統一する国民総背番号とは関係ない
- 管理国家に対する懐疑
国民総背番号は管理国家を志向する。管理国家は社会経済を縮小させ、また人間を萎縮させて精神症を増やす。国民総背番号はタテ型社会のシンボル
- プライバシー保護の世界的潮流
個人のプライバシーを保護しようとするのが世界的潮流
- どの囲もやらない
アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスなどどこの国でもやろうと思えば技術的にはできるのにやらない。日本が、自由主義を破壊する国民統合管理システムの生産工場となる
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