− 2003年統一自治体選挙をめざして −
  「政策研究シリーズ」3

財政はもう死んでいる

−ポスト財政破綻への処方箋−

 劇画『北斗の拳』では、主人公ケンシロウの北斗百裂拳を受けた悪者は、ケンシロウに「お前はもう死んでいる」と言われるまで気づかず、この決めゼリフを受けた瞬間、内臓が破裂して死んでしまう。わが国財政も今まさに、この悪者のような状態にある。そう、「財政はもう死んでいる」。その現状を国家財政・地方財政・財政投融資のそれぞれについて分析し、ポスト財政破綻の処方箋を探る。
日時 8月22日(木)午後6時30分〜
場所 県中小企業センター7階 第3会議室
講師 青木秀和 氏(財政問題研究者)
参加費 500円
青木秀和(あおきひでかず)氏 プロフィール

1955年長野県生まれ。エントロビー学会・ゲゼル研究会所属、緑の共生社会研究所共同代表、公務労働者
【著書】「財政の持続可能性と自治体の環境政策」(『環境と人間の経済学』ミネルヴァ書房所収)「日本土建国家論」(共著・『実録!日本沈没』JICC出版所収)「債務デフレに直面する愛知県財政」(『疑問だらけの愛知万博』所収)「公共政策の倫理学」(共著・丸善書店)その他。


政治に近づく・政治を考える・政治をつくる
市民の皆さん、議員の皆さん、そして議員をめざす皆さん

 21世紀は、成熟した市民が「分権、公開、自治、参加、協働」の視点に立って、新しい政治をめざす時代です。
 私たちは、お互いの意見を交流させ、共通する政策課題に取り組み、その実現をめざします。
 来る統一自治体選挙に向け、政策研究をシリーズで積み重ねます。ぜひ、ご参加ください。
第1回 住民基本台帳ネットワークと個人情報管理・監視社会の到来
地域の市民政党を考える会として愛知県に対し申し入れ
7月9日 愛知県から回答
第2回 住民投票 その広がりと深まり
第3回 財政はもう死んでいる−ポスト財政破綻への処方箋−
第4回 福祉について
地域の市民政党を考える会
富田勝三
近藤奎治
小林収
大松沢光敏
斎藤まこと
052-701-0346
052-801-0702
0565-80-5323
052-822-5571
052-745-1001
 2003県知事選・統一地方選を視野に入れ、近日中に 地域における市民政党について忌憚のない意見交換の場を設けます。ご案内申し上げますので、その節は、ぜひ、議論に加わってください。

「政策研究シリーズ」2 学習会報告

住民投票 その広がりと深まり

 講師の今井一氏より、各地の住民投票運動の取り組みが紹介されました。
 現在まで、住民投票は、@原発、基地、産廃など迷惑施設をめぐる住民投票、A無駄な公共事業をめぐる住民投票、B市町村合併をめぐる住民投票と3期に分けられる。これらの住民投票の取り組みを見ていると、「地域エゴだ」、「衆愚政治だ」といった批判が当初にはあるが、実際、住民投票に取り組んでいる市民は、そのプロセスの中で、膨大な時間と労力を費やしながら、実に多くを学び、勉強していくか、驚嘆する。
 「住民投票を活用したほうがいい」は、90%に達している。主権者が望んでいることは、理論的にも良いことである。
 国の法律で住民投票を法制化することが必要だが、当面は、各自治体での取り組みが求められている。

 住民投票の現場をくまなく歩いてきた講師の話は、実に興味深く、説得力あるものでした。

 住民投票に関して、私たちは次のように考えます。
  1. 住民投票は、民主主義を機能させる上で、たいへん重要なな意義を持つ。
  2. しかも、それは、議会制民主主義と対立するものではなく、補完しあうものである。(現在では、専ら、議会の欠陥、弊害、形骸化を是正する機能)
  3. 法制化に時間がかかるとすれば、各自治体の住民投票の常設化が望ましい。
  4. 年齢、国籍などは、要件緩和が望ましいが、当面は各自治体の判断に委ねる。

Osamu Kobayashi Web Site 2002