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おさむ会ニュース 第2号 2000.7.10発行

加茂病院は救命救急センターをめざせ
前愛知県会議員 小 林 お さ む

 豊田市当局が「広報とよた」で、広く市民
の意見を募集している、いわゆる「加茂病院
問題について、私見を述べます。
 豊田地方における医療提供体制の最大の問
題点は、第3次救急医療の拠点となる救命救
急センターが未整備なことです。
 救命救急センターは、医療法を根拠とする
地域保健医療計画に基づさ、全県レベルで整
備されるもので、心筋梗塞、脳卒中、頭部損
直しとともに、補助金を伴わない新たな救命
救急センターの指定制度を検討しているとの
ことですから、新制度でのセンターの指定に
は十分可能性があります。
 現在、この地方の重篤救急患者の大半は、
藤田保健衛生大学病院と市立岡崎病院に搬送
されており、現状ではそれなりの機能を果し
ていますが、医療政策を長期的に考えれば、
市民の入院の市外依存率(現在30%)を低下
傷などの重篤救
急患者の診療を
受け持つ24時間
体制の医療機関
です。厚生省は、
槻ね人口100万
人に一か所の割
合でこのセン
ターを指定し、
救命救急部門に
限って一定の補
助金を出してお
させることは必
要不可欠な要素
です。
 したがって、
「加茂病院」問
題の根幹は、立
地場所以上に、
救命救急セン
ターをどうする
かにあると考え
ます。救命救急
センターの指定
り、愛知県では名古屋共済会病院(名古屋市)、
藤田保健衛生大学病院(豊明市)、国立名古
屋病院
(名古屋市)、愛知医科大学付属病院
(長久手町)、市立岡崎病院(岡崎市)、
橋市民病院
(豊橋市)、名古屋第二赤十字病
(名古屋市)、小牧市民病院(小牧市)の
8病院が指定を受けています。
 本県の人口は700万人台ですから、現行の
制度で指定の追加を安けることは困難ですが、
いま厚生省では、この指定に伴う補助金の見
を受けるとすれば、その部門に関しての豊田
市の財政的支援は当然のことです。

現行医療法では市民病院新設は困難

 多くの市民から、「30万都市で市民病院が
なぜでさないのか」という声を聞きますが、
現行医療法の下では、市民病院の新設は極め
て困難であることを、率直に報告します。
 平成9年に定められた「愛知県地域保健医

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