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おさむ会ニュース 第4号 2001.1.20発行

 「サッカー場問題を忘れない!
とよた市民の会
」(会長:岡田耕
一市議
)は、去る11月28日、『豊
田の廃棄物問題を考える』をテー
マに市民集会を開催しました。
 講師の大久保貞利さんは、「廃
棄物処分場問題全国ネットワー
ク」の事務局次長であり、ダイオ
キシンや環境ホルモンの専門家で、
カネミ油症の被害者との連帯活動
をし続けている活動家でもありま
す。OHPの画面を使った大久保
さんの講演は、熟のこもった極め
で刺激的なものでした。
 大久保さんは、まず冒頭で、豊
田市当局が「(株)枝下のダイオキ
シン問題」について11月半ばに
「安全宣言」を出したことに触れ、
「発表されたデータを見る限り、
焼却炉の近くだけ数値が高く、離
れるにつれて見事に低くなってい
るのは、全国のこれまでの例に比
べて、余りにも出来すぎていると
いう感が拭い切れない。住民参加
による再調査が必要ではないか」
と指摘しました。
 講演の本論での大久保さんの主
張は、「人類をダイオキシンなど

会場の様子
























の猛毒の化学物質から守る方策は、
脱焼却・脱埋立てを究極の目標に、
文字通りのゴミ・ゼロ社会を実現
するしかない」ということに尽き
ます。
 豊田市では、渡刈清掃工場の建
替え計画が日程に上がっており、
12月市議会の質疑の中で、当局は、
大型ガス化溶融炉の採用を示唆す
る答弁をしています。
 しかし、大久保さんによれば、
大型ガス化溶融炉は、大量のゴミ
を燃やすことを前提にして運転シ
ステムが成り立つものであり、ゴ
ミ・ゼロ社会の実現という目標に
逆行するものです。
 当然のことながら、ゴミ・ゼロ
社会の実現は、徹底した分別収集
など、すべての市民の協力と参加
がなければ不可能です。その意味
でも、清掃工場の建替え計画も、
行政の内部で決定されるべきでは
なく、市民参加の議論が必要です。
 新しい年には、この問題に積極
的に取り組んでいくことを確認し
合った市民集会でした。
 (とよた市民の会事務局長
         小林おさむ)

講師・大久保貞利氏

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