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おさむ会ニュース 第6号 2001.7.29発行

「環境護岸工事」が破壊した河川環境
          豊橋工事事務所の矢作川護岸工事
 5月下旬のある日、毎日矢作川の高橋を渡
って通勤している妻が、「何であんな工事を
しちゃったの?洪水で崩れたわけでもないの
に。風情が台無しじゃない」とふくれて言い
ました。私はちょうど、矢作川研究所月報で、
「千本杭の瀬の乱暴な工事」という新見幾男
氏の文章を読んだところだったので、それな
りの説明をしました。
 場所は、高橋すぐ上流右岸の延長400mほ
どの護岸工事。発注者は、建設省(現・国土
交通省)豊橋工事事務所。
 一見すれば明らかですが、丸太で組んだ木


漁場を破壊してしまった捨石工法

枠に破砕岩を詰めこんで、護岸にしてあるだ
け。お陰で、水際は見事な一直線になってし
まいました。工事の名称は、「低水敷の環境
護岸工事」だそうですが、環境はすっかり破
壊されてしまいました。
 矢作川漁協豊田支部の友人に聞くと、「見
栄えだけの問題ではない」と、こんな説明を
してくれました。
……水辺に木杭を打ち込むときは、水面下
まで打ち込まないと、すぐに腐ってしまう。
逆に水面下まで打ち込めば、簡単には腐らな
い。現にあの工事現場の下には、昔の杭が残
っていた。このまま放置して、今度の杭が腐
ってしまったら、詰めこまれている砕石が矢
作川に流れ出す。そうなったら漁場としては
台無しだ。そうならない前に、あの砕石は全
部運び出してもらうつもりだ……と怒り心頭
の感じでした。
 こんなことになったのは、建設省が漁協な
どの地元関係者の意見に耳を傾けようとしな
かったからです。地方のことは地方に任せる
という時流を理解できていない建設省(国土
交通省)の大失敗作です。

(小林おさむ)









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 7月8日(日)すでに地域では恒例
になっている高橋地区コミュニティ
会議主催の「市木川クリーン作戦」
が実施されました。
 当日は、コミュニティ会議の地区
役員を中心に、高橋中学校の1年生
も参加して、河床の清掃や空き缶な
どのゴミ拾いに汗を流しました。
 その後、コイの稚魚の放流がされ、
周辺の市木小学校のこどもたちがつ
かみ取りに興じました。

中学生も頑張った市木川クリーン作戦

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