新年明けましておめでとうございます。い
よいよ決戦の年の前年となりました。みなさ
んのこれまでのお支えを無にしない覚悟で、
懸命に頑張りますので、最後までのご支援を
お願いいたします。
ところで、12月5日の夕方、マイカーか
ら流れるNHKニュースを聞いて、わが耳を
疑いました。曰く、「神田愛知県知事が記者会
見で、行革の速度を速め、2008年までに県
職員の20%の3千人を削減し、それによって
確保できる財源で万博、国際空港の事業を推
進すると発言した」というものでした。もし
本当ならば、文字通り正直な知事であると言
う外ありません。
もちろん納税者の一人として、県職員には |
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さらに効率よく働いてはしいと思いますが、
ここ数年来の急激な財政危機の主原因を、人
件費が県財政を圧迫していることに求めるの
は、一種の神話のように思われます。
下の図は、県のお金がどのような性質の出
費に使われたかを、ここ10年間の決算ベース
で棒グラフにしたものです。
大きくは上中下と、三つの性質に区分され
ており、最下段の義務的経費の割合が大きく
なるほど、財政運営が硬直すると言われてい
ます。確かに下段のグラフは年々伸びていま
すが、その中味を見ると、近年義務的経費を
大きくしているのは、人件費ではなく公債費
であることは、一目瞭然です。公債費とは、
これまでの借金(県債)の償還金です。つま
り、鈴木前知事時代の、「行け行けドンド
ン」の財政運営のツケが回ってきたのです。
残念なのは、神田知事になっても、万博、
国際空港の遂行が至上目的とされているた
めに、財政構造にほとんど変化が見られな
いことです。借金のツケは後代に回される
ばかりです。 |
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