渡刈新清掃工場に関して
公聴会で発言しました
サッカー場問題を忘れない!
とよた市民の会事務局長
小林おさむ
去る6月12日に豊田産文センターで、豊田市が計画している新清掃工場(ゴミ焼却場)に関する公聴会が開催されました。これは、愛知県環境評価実例に基づく県環境部の主催によるもので、この計画に関して豊田市が昨年12月に作成した、環境影響評価準備書に対する知事意見をまとめるために、「広報とよた」での公募に応じた公述人の発言を求めたものです。
当日の公述人は、地元と言える今町の市民と、私たち「市民の会」3人の4名でした。
この新清掃工場計画の一番の問題点は、ダイオキシン対策という理由で、次世代型といわれる熱分解ガス化溶融炉が採用されようとしていることです。ガス化溶 |
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融炉は、いまだ開発途中の技術で、国内外で大小のトラブルが続いています。しかも、そのトラブルは、溶融炉という性格上、爆発を伴う危険性をもっています。にもかかわらず、国が、開発メーカー例のデータを鵜呑みにして、補助金制度などを使って、全国の自治体をこの方式の採用へと誘導していることに対して、廃棄物問題に取り組んできた市民運動団体は、警告を発し、各地で異議申し立てをしているのです。
いまの制度では、公聴会で発言したとしても、それがどの程度まで知事意見に反映されるのか、はなはだ疑問ですが、市民の生命と健康に大きな影響を及ぼす危険性がある計画が、市民的な議論がないまま決定されてはならないという思いで、発言しました。
私は、溶融炉の危険性の問題は他の発言者に譲って、県条例に基づく環境影響評価制度が、評価した結果を政策決定に反映させるという真の環境影響評価制度になっていないことと、県下でいち早く中核市になった豊田市が、国の誘導策に従うだけの姿勢では情けないという趣旨の意見を述へました。 |
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