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おさむ会ニュース 第13号 2003.3.10発行

とにかく県政を変えよう!
公共投資は土建より福祉へ
雇用の創出で安心できる地域社会を
前 愛知県会議員 小林おさむ
 愛知県は2月20日、平成15年度当初予算
案を発表しました。驚いたのは、歳入におい
て5千3百億円余の県債発行(借金)が予定
されていることです。県債が当初予算で5千
億円を超えたのは史上初です。こんな予算編
成が続くと、子々深々の世代の負担がどうな
ってしまうのか不安になります。
 これに神田知事圧勝の知事選結果が影響し
ていることは否定できません。私たちが勝手
連として応援した池住候補の敗北が、神田知
事にお墨付けを与えてしまったのではないか
という思いすらします。
 この流れに、県議選で何としても一矢を報
いたいという思いで一杯です。

 地方選挙で新しい政治をめざす「みどりの
市民ネットワーク・あいち」では、2月13日、
大阪地方自治研究センターの永峰幸三郎さん
を講師に、「公共投資は土建より福祉へ」を
テーマに勉強会をもちました。
 永峰さんは、1995年度版愛知県産業連関
表を基に、1千億円の投資を従来型の公共事
業にした場合と、福祉・医療などの社会保障
分野にした場合との投資効果を比較して、図
1]の結果を示しました。後者の方が勝って
いることは明らかです。
 そして、福祉への投資と従来型公共事業へ
の投資との特徴を整理すると、[図2]よう
になります。
 つまり、すでに慢性的な過剰生産に陥って
いる従来の重・厚・長・大型の産業を刺激し
ても、経済を再生させることは困難であり、
地域経済を活性化させるには、地域単位で循
環できる規模の産業や少子・高齢化社会の社
会サービス分野へ、公共投資を大きく転換す
ることが緊急の課題なのです。
 この課題は、「県政を変えよう」と訴える
私の課題でもあります。
[図1] 社会保障、公共事業の各分野に1,000億円を投資した場合の経済的効果
  一次波及効果 二次波及効果 粗付加価値額の誘発効果 雇用の誘発効果
社会保障 1,308億円 382億円 1,104億円 14,127人
公共事業 1,310億円 221億円 910億円 9,764人
[図2]
福祉への投資 従来型公共事業への投資
@労働集約産業であり雇用誘発効果が大きい。




A比較的に地域の関連サービス産業に波及が
 大きい。


B利用する資材や材料などがどの地域にも
 あるもので調達されるので域内に波及効
 果が循環しやすい。

C人に対する投資なので形に残りにくい。
@部門内に特化した野響を及ぽす。建設業
 や建設業や特定資財産業や特定対事業サ
 ービスなど。しかもこれらの分野も雇用
 誘発係数は低い。

A投資が自己完結的で継続性・波及性に乏
 しい。投資した結果が次なる民間需要や
 消費需要と連動してつながっていかない。

B資源や設備によっては地域的に遍在し関
 連需要の域外移出率が高い。


C投資が形に残る。政治的宣伝効果は大きい。

選挙に行こうよ!愛知県議選の投票日は4月13日です

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