会報 第1号 平成12年11月15日発行 |
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市は6月29日、枝下町にある産業廃棄物中間処理業者「枝下」(梁川五郎社長)の煙突から俳出されたガスから、法律で定めた基準値、80ナノグラムの約44倍にあたる1立方メートル当たり3500ナノグラムの高濃度のダイオキシンを検出したと発表。(厚生省によると、過去2年間の業者者からの報告では、560ナノグラムが最高)
8月27日、県、建設省中部地方建設局によるダイオキシン類濃度水質調査を実施。(単位:pg・TEQ/1)
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今後の市の対応
私たちの活動
県:平成10年1月の勧告に対する業者の回答をもって、県は許可を与えた。その後の立入調査、2月19日、25日の報告が県にはなかったので仕方がなかった。許可に際しての確認は、1〜2週間前に現場の確認をして許可を出している。もしも、その報告が県にきていたら、3月3日の許可はしていなかったかもしれない。 市民:報告があったら、許可していなかったのですね?大気汚染防止法に違反したかもしれない焼却炉に対し、許可を出したのですね? 県:保健所からの報告が県になかったので・‥。報告があれば許可してなかったかもしれない。(保健所と県の連絡がうまくできていなかったことを県は認める)
枝下ダイオキシン問題を考える現在、(株)技下は、操業停止しており、多くの市民運動が取り組んでいる焼却炉の操業停止という訴訟を起こす必要がないというのは、不幸中の幸いではある。しかし、豊田市には、現在、多くの産廃物処理業者あり、適正処理していない業者がいることも事実である。また、黒煙や悪臭の苦情が絶えず報告されている。これらは適正処理をするには無理のある安い金額で請負い、そのため本来認められていない処理方法をとっている。 このように第二、第三の枝下問題が、発生する可能性は十分考えられるが、絶えず我々市民が、ごみ問題に関心を持ち、行政だけに任せるのではなく、積極的にかかわっていくことにより問題発生を未然に防止する時代になったのではないだろうか。 |
昨年7月から施行された情報公開条例制度を利用して、いま市民がもっとも気になる市政情報のうち、「美術館・コンサートホール・能楽堂」「豊田そごうと都心再開発」についてチェックしてみました。いずれも、税金の使いみちにかかわる重要な問題です。ここでは、実際に請求を行なった、とよた市民の会の会員2名からの報告を紹介します。情報公開請求は簡単な手続きでできますので、皆さんも知りたい情報があればぜひこの制度を利用されることをおすすめします。 (市役所南庁舎1階・市政情報コーナー)
(とよた市民の会 小坂井 利生) 私は今回税金の使われ方を検証するために情報公開条例を使って美術館、能楽堂、コンサートホールの維持管理費、入場者数等の公開を請求をし公開が決定されましたので、その概要をお知らせします。 美術館建物建設費123億円と、平成10年度末までに445点の絵画など収蔵品に99億円の税金を投入している。11年度には 人件費 1億4900万円 維持管理費 3億 100万円 ※展覧会持ち出し費用 1億5400万円 美術品収集費 7億5100万円 駐車場整備費 1億2300万円 (※展覧会収入は2800万円、それに対し支出は1億8200万円となっている) の、合計14億7800万円もの税金が使われている。入場者数は68253人(のべ人数)であるが、うち29389人(同)は無料入場であり、これらの人が自発的に美術館へと足を運んだものなのかは定かではない。 コンサートホールコンサートホールの定員は1010名、能楽堂は458名であるが、建物の取得費60億円と内装費42億円およびパイプオルガンの設置費に3億円をかけている。
となっており、費用の51%はチケット収入で、49%は市が負担することによってまかなわれている。 |
(とよた市民の会 小笠原 輝美) 豊田そごうの閉鎖が決定したのは10月25日。この1週間程前の17日に、公文書の情報公開請求により、ある株式会社の書頚を手に入れることができました。「豊田都市開発株式会社」、豊田市が全体の39%を出資しているいわゆる「第三セクター」です。駅前のそごうビルを豊田そごうと共有し(都市開発の持分は10万分の60012、およそ6割)、テナントに貸すなど豊田市駅西口の再開発事業への参画、再開発ビルの経営管理が主な事業となっています。
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