2003/02/11(火)
特記事項なし
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琵琶湖の水問題にほとんど生涯を賭けてきた大阪の辻田さんから電話。「1月21日の朝日新聞の社説は許せん」と言う。あわてて切り抜いて見ると、「淀川の例は参考になる」と題した、淀川水系流域委員会の「ダムは原則、建設しない」とした提言を評価した論文だった。サラッと読むとほとんど違和感がないのだが、辻田さんが怒っているのは、この流域委員会なるものを「民主的」と評価したことだった。この委員会を準備した4人の委員はすべて国交省が指名した「御用学者」であり、民間委託されたといわれる事務局は三菱総研だった。「これでなにが民主的だ」というのが、辻田さんの言い分。結論の是非よりも、こうした仕組みが肯定されてしまうと、全国の河川が滅茶苦茶にされてしまうから、朝日新聞と徹底的に闘うと、辻田さんは意気軒昂だった。こうした辻田さんの反骨精神にはついていけないこともあったが、きれいごとの抵抗運動ではない点に教えられることも多い。
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