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おさむ会ニュース 第3号 2000.10.15発行

はりサッカー場問題と万博問題に対する見解
の違いのようです。サッカー場の建設も万博
の推進も、トヨタ自動車が大きく関わってい
ることは衆知の事実ですから、それに異を唱
える分子は困るということでしょう。
 しかし、サッカー場問題も万博問題も、多
くの市民のみなさんとともに、私が主張して
きたことが正しかったことを、その後の事態
が証明しています。
 サッカー場問題について言えば、豊田市当
局が、今年5月15日号の「広報とよた」で公
表した、豊田スタジアムの維持管理費の年間
収支見通しによれば、スタジアム本体部分で
2億8千万円、温水プールなどの付帯施設で
1億7千万円の、併せて4億5千万円の赤字
になると試算しています。市民運動を起こし
た「巨大サッカー場問題を考える会」と市当
局との当初の論争では、「考える会」が、全
国の事例を挙げて「年間数億円の赤字になる」
と主張したのに村して、市側は、独自の試算
に基づいて「5千万円以下の赤字でできる」
と応酬していたのですから、市当局の見通し
が誤っていたことは、いまや明らかです。
 また、万博問題についても、本年1月中旬
に、BIE(国際博覧会事務局・本部パリ)
から根本的な見直しが求められていたことが
明るみに出て以来の混乱ぶりは、マスコミが
伝える通りですが、私たちからすれば、BI
Eが指摘したことを議会活動の中で主張して
きたのですから、「いまさら何をやっている
んだ」という気持ちが強くあります。
 結果として、県当局が当初実現しようとし
た「開発万博」から、「環境万博」へと、全
く異なった万博になろうとしているのですか
ら、まず、万博推進派から、「これまでの構
想が間違っていた」という反省の言葉が語ら
れるべさです。そうした反省なしに、面子だ
けにこだわって、なし崩し的に「環境万博」
と銘打っても、これまで環境問題について世
界に情報発信できるような実績をもたない愛
知県では、失敗に終わる危険性が大きいと言
わざるを得ません。まだまだ、市民の立場に
立った議論と監視が必要です。
 7月の衆院選の際、伊藤英成氏が出陣式で、
自民党政権の公共事業による無駄遣いを小気
味よく批判する演説を開いて、私は「この主
張なら、共通の政策論議ができる」と思った
のですが、伊藤氏にとっては、トヨタ自動車
が関わっている開発事業は、別問題であった
ようです。

市民派の政治勢力形成のために頑張ります

 私が地方政治の活動に参加した30年前から、
この町においては、地域組織に根を張る自民
党と職域を基盤とするトヨタ労連とで有権者
の8割が固められ、他の政治勢力は残り2割
を競い合うという構造が続いています。
 しかし、この構造に穴をあける努力をしな
ければ、大きな組織に属しない、市民の自由
な発言が政治を動かすことはできません。
 私は、「市民が主役」という旗を掲げた民
主党の結党精神に共鳴して、社会(社民)党
から民主党に参加しましたが、トヨタ民主党
が、「市民が主役」の政党を目指す気持ちが
ないことがハッキリした以上、みなさんとと
もに、市民派の政治勢力の形成のために、心
機一転して頑張る覚悟です。
 みなさんのご理解とご支援をお願いいたし
ます。

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