会報第12号 16年2月18日 発行
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合併問題の現状について 豊田市会議員 岡田耕一
 豊田加茂8市町合併研究会を受け継いだ豊田加茂合併協議会が平成15年11月4日に第1回会合を開催し、三好町を除く7市町村による平成17年3月31日合併に向けての新たなスタートをきった。
 おおまかな経緯、審議内容等は定期的こ発行される「豊田加茂合併協議会だより」と重複すると思うので、私からは、傍聴している3小委員会(都市内分権検討小委員会、新市建設計画作成小委員会、議員の定数等に関する小委員会)や豊田市議会の雰囲気について報告したい。

◆都市内分権検討小委員会
 この小委員会では、現在の町村に支所としてどれだけの権限をもたせるか、および、現在の豊田市内の20地区(中学校区)にも権限を委譲することについて検討している。町村側としては、都市部である現豊田市ではカバーしきれない山間地域の問題に取り組めるよう、豊田市に現在ある支所機能よりもずっと大きな権限をもたせるべきという主張が多いと認識している。
 ここで考えなければならないことは、支所の事務機能と権限の明確化、そして、分権された際の支所と同様におかれる地域協議会のあり方である。この地域協議会が、どうあるべきか、運営が民主的になるかどうかで合併後の各地域の分権と民主化の方向が決まると思う。私の勝手な感想では、この小委員会が傍聴していて一番活気があり、論議が白熱していると感じる。

◆新市建設計画作成小委員会
この小委員会では合計918km2にもなる新豊田市をどのように整備していくべきか議論しており、重要な委員会である。しかし、会議の進行が遅く、各委員会での議論か全くない低調な委員会と思えてならな。藤岡町は、第2中学問題はまだまだ俎上lこ上げていないし、他の町村も本音が全く出てこない。この進み具合ではとても10、11月頃までに合併を決める段階までたどり着けるとは思われない。委員長のリーダーシップに期待する。

◆議員の定数等に関する小委員会
編入合併では、現職の豊田市議は失職しないが、町村議員は失職となる。そういった立場にたつ町村議員が半分を占めるこの小委員会では、本音と建前が微妙に発言に出てきて実に面白い会議となっている。会議の流れとしては、本音は在任特例(19年4月まで118名全員在職)だが、行財政改革の観点からは理解が得られないので、19年4月の改選時も定数持例(名町村で選挙区制の選挙を実施)を有望しているようだ。

◆市長選挙の結果を受けて
 先日行なわれた市長選挙は、投票率46.03%と相変わらず低調な中、合併に積極姿勢の現職すずき公平侯補か105234票、一時協議をストップさせ、住民投票で合併を決めるべきという土屋もとよし侯補か15596票、無効投票数2378票という結果となった。
 鈴木市長は「全面的に合併が信任を受けたとは思っていない。パプリックコメントで市民の意見を聞きたい」と言っているが、組織的な世論誘導が可能なパブリックコメントではなく、合併協議会での協議が終了後、永住外国人を含む、できれば中高生も含む市民の住民投票で合併の是非を確認する作業が必要ではないか。合併に対する全市民の責任も明確にする上でも住民投票を行ない、その結果を受け、市長およぴ議会は決断すべきと考える。
事務局から 会費・カンパのお礼
 前号で、会費の納入をお願いしましたところ、現在までに、27名の方から、110000円のお振込みをいただきました。また、振込み以外に、3名の方から、11000円をいただきました。 本当にありがとうございました。有効に使わせていただきます。

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