会報第20号 18年7月12日 発行
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第3期 第1回 市民講座 報告
「豊田市の防災を考える」
地震の発生する確率は30年以内では70〜80%、50年以内では90%を超えています。東海地震から150年たっているので、そろそろです・・・
 H18年5月13日(土)、「防災問題を考える」市民講座の第一弾として豊田市役所社会部防災防犯課の小池 副主幹に出前講座として豊田市の防災についてお話いただきました。
 海溝型地震は横揺れ、2〜3分続く。被害も大きいと言われている。豊田市に影響がある地震は東海地震、東南海地震。そして、その2つと南海地震のいずれかが1つ起きるとほかの地震が数時間後から数日後に連動するというのが、歴史的に繰り返されている。
 東海地震から150年たっているが、まだ次が来ていない。地震の発生する確率30年以内では70〜80%、50年以内では90%を超えている。いつ来てもおかしくない。対策は万全にしなければならない。東海地震は予測ができる。震度計、歪み計が100ヵ所以上設置されていて、警戒宣言につながる。
 震度6弱とは、立っていることが難しい。固定していない家具が動く、倒れる。耐震性の弱い建物が倒壊する恐れがある。旧豊田市は震度5強から6弱、駒場地区は6強。
 予知された場合、3段階になっている。歪み計1ヵ所で異常が観測された場合、まずは観測情報が出る。情報収集、連絡体制をとる。次に、歪み計2ヵ所で観測された場合、準備行動の開始となる。市民に準備を始めるよう、広報に入る。学校も児童生徒を帰す。歪み計3ヵ所で異常が観測された場合、予知情報が出て、警戒宣言が出される。市役所では災害対策本部を設置する。出たからといって5分後なのか、1週間後なのか、いつ出るかは分からない。
地震発生したら
  • まずは落ち着いて身の安全を確保。あわてて外に飛び出さない
  • テーブルや机の下などにもぐり落下物から身を守る
揺れがおさまったら
  • 落ち着いて火の始末 。家族の安全を確認する
  • ガラスの破片が飛散したり家具が転倒するので靴をはく。ドアを開け、出口を確保する
  • 家の安全を確認する 。家屋の倒壊などの危険がある場合は、自宅近くの安全な場所へ避難する
避難
  • 家屋の倒壊などの危険がある場合は避難する 。ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る
  • 非常持ち出し袋を持って避難 。自治区で決めた一時避難場所へ集合し、安否確認
 私たちは、いつ、どこで地震に遭うか分かりません。家族が離れ離れになった時に備えて、家族会議を開き、事前に集合場所や連絡方法を決めておきたいものです。そして、地震発生直後は行政サイドに頼ることも難しいと思われます。事前に最低3日間の食料、飲料水を確保しておいて、しのぐ必要があるともいわれました。
(文責:岡田 耕一)

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