会報第21号 18年10月18日 発行
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豊田スタジアムに関する決算状況
とよた市民の会 代表 岡田耕一
 現在の私たちの会である、『市政改革とよた市民の会』は、豊田スタジアム建設反対運動を原点としそこから発展した市民グループです。従って、スタジアムに関する使用状況、決算状況については、整理し、定期的に皆さんにご報告しなければならないでしょう。
 私もこの問題については、常にチェックすべきという想いから議員活動を継続しており、この9月議会で平成17年度の決算審査を行いましたので、わかる範囲でご報告いたします。

豊田市の持ち出し額は、年間約4億800万円
 豊田スタジアムの運営管理は、現在、(株)豊田スタジアムが行っています。会社に対する豊田市からの年間の維持管理費は4億3,100万円でした。光熱水費などはこの維持管理費とは別に1億3,000万円ほどかかっています。それから、これらとは別に大きくは7つの修繕を行っています。その合計は約4,600万円で、可動屋根台車オイル交換修繕・約390万円、大型映像装置ファンフィルター交換・約1,330万円、開閉屋根システム修繕費・約580万円、等があります。また、豊田市の管理部署であります教育委員会スポーツ課に聞くと、今後、億単位の修繕費が必要になってくるといわれております。
 (株)豊田スタジアムとしての営業収入は、個室観覧席の使用料や広告収入が5億2,700万円、レストラン、売店等の収入が1億6,400万円となっています。会社としての支出もあり、実質的な豊田市からの税金の持ち出し額は、約4億800万円でした。
スタジアム関連経費はこれだけじゃない
 また、スタジアムに関する市からの税金の使用としては、『豊田スタジアムを活かしたまちづくりの会』に総事業費564万円のうち、500万円の補助金を出しています。
 さらに、小学校4、6年生と中学校2年生を対象に親子観戦事業として豊田スタジアムでのJリーグ公式観戦等が実施され、約1,360万円を使いました。参加者は16年度と比較しますと新市合併により対象児童生徒は大幅に増加しているにもかかわらず、7,620人から6,965人と8.6%減少しています。
 平均参加率は、小4・29.3%、小6・26.8%、中2・16.6%です。たったこれだけです。チケットは学校で渡していますので実際は行かなかった児童・生徒はもっといるかもしれません。また、事前に渡されたチケットをチケット屋やインターネットを利用して、換金してしまうケースも考えられます。

 今回は、(株)豊田スタジアムの収支状況まで調査できていませんが、17年度は8月に開催された「祭座・ニッポン」に2億4,000万円以上の負担をしました。会社自体の決算も調査し、別の機会にご報告させていただきたいと思っています。

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