2005/08/30(火)
総選挙
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「郵政民営化」がなぜ必要になったかと言えば、戦前・戦中は軍事費に、バブル崩壊後にあっては、国土破壊型土建産業(大規模公共事業)に注ぎ込まれていた郵便貯金の資金を、いかに適正に使わさせるかにあったはずだ。小泉民営化のように、公社を株式会社にするだけで、この問題が解決できるはずがない。現にいまの大銀行が、融資先のなさに困窮して、国債やアメリカ連邦債を購入していることを見れば明らかだ。(民間の融資先がないのは、世界資本主義的規模において、明らかに供給過剰になっている証左でもある。) 国会で議論されねばならないのは、低所得者層が営々として形成してきた巨額の郵便貯金や簡保資金を、これからの日本のために、何に使うべきかだ。持論を言えば、当然のことながら、環境保全・福祉医療・小規模地域経済のために、融資先も零細企業やNPOなどが優先されるべきだと思う。 こうした議論を無視した、小泉首相の絶叫は、ヒットラーの再来と言われても仕方ない。
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