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小選挙区制による民主主義は機能したか
〜衆議院議員選挙をふりかえって〜
前愛知県会議員 小 林 お さ む . |
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わらずという気持ちです。 小選挙区制の利点の一つに、民意が極端な 形で現れるから、政権交代が起き易いことが 挙げられますが、果してそうでしょうか。 私には、わが国の政治風土を考慮すると、 |
小選挙区制そのものが、政権交代を起き難く しているように思われてなりません。と言う のは、小選挙区制であるが故に、国会議員の 候補者であっても、地元の利益誘導が大きな 論点になってしまうからです。 つまり、地方の利害関係の調整は地方議員 に任せて、国政選挙においては、「国のあり 方」こそが論争点となるという、小選挙区制 の発祥地イギリスとは、全く異なった政治風 土の中に、わが国はあるのです。 地元への利益誘導が最大の関心事であれば、 与党侯補が有利になるのは当然です。したが って、わが国の政治風土においては、「国の あり方」を問題とする投票行動は、むしろ比 例代表選挙に現れます。 もし、今回の選挙で比例代表のみの得票で 480議席を全国単純に按分比例すると、自民 党136、民主党121、公明党62、共産党54、自 由党53、社民党45、自由連合5、保守党2、 無所属の会1となります。これを、実際に各 党が得た議席、自民党233、民主党127、公明 党31、共産党20、自由党22、社民党19、自由 連合1、保守党7、無所属の会5、無所属15 と比較すると、どう考えても、比例選挙の方 が民意を反映していると考えるのは、私だけ ではないと思いますが、どうでしょうか。 |
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