県議会2月議会で成立した平成14年度愛
知県予算の最大の特徴は、史上最高の県債発
行です。つまり、一般会計の歳入総額の18.8
%にあたる4,438億円の借金をして、ようや
く予算編成がきれたのです。
私は現職中一貫して「後代の県民負担を考
えると、安易な借金をすぺきではない」と主
張してきましたので、当初予算で4千億円を
超える県債発行を計上したのには驚きました。
過去の県債発行額を振り返ると、県税収入
が堅調であったころは1千5百億〜2千億円 |
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で堆移していましたが、鈴木県政4期目にな
ると、いきなり3千億円台に跳ね上ったので
す。それでも神田知事になってからは、当初
予算では2千億円台に抑制しながら、決算で
は3千億円台になるという傾向が続いていた
のに比べると、今回の予算編成の異常さがわ
かります。
その原因は、誰の目にも明らかなように、
万博と空港の2大事業が予算面でのピークを
迎えつつあることです。しかも平成16年度
までは同様な予算編成を強いられるのですか
ら、2005年以降の県財政にどのような後遺
症が残るのか、問題は深刻になりつつありま
す。
歳出面では、東海地震の予測震度の見直し
に対応して地震対策に力を入れたことや、
NPOとの連携促進を打ち出したことは、評
価できます。特にNPOへの認識の深まりは、
3年前とは隔世の感があります。
なお、県当局は財政難のために、県道豊田
則定線の高橋架け替えを大幅延期せざるを得
なくなりました。2大プロジェクトの県民生
活へのしわ寄せは、すでにはじまっています。 |
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