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県政レベルで、地方政治に新しい改 革をもたらしたと思われるリーダーと しては、北川三重県知事、浅野宮城県 知事、そして、田中長野県知事、最近 では堂本千葉県知事が思い起こされま す。なぜ、これらの知事が好ましい評 価を得ているのでしょうか。 それは、政策の共通性というよりも、 県民と向き合う姿勢や政策決定のあり 方、つまり彼らの政治姿勢がもってい る共通性によるものだと思います。 その共通性の第1の特徴は、情報公 開をいとわない姿勢です。まず何より も、行政がもっている情報を隠すこと なく公開して、県民の批判に応えよう としています。警察庁の指揮系統下に なる県警本部に対して情報公開を迫っ た浅野知事に、その姿勢がよくあらわ れています。 第2は、政策の決定にあたって、そ の過程を透明化とするとともに、県民 との共同作業にするように努めている ことです。 県政に対する県民の一番の不満は、 知事が打ち出す政策がどのようにして 決定されたのかがわからない点にあり ます。形式的には、県議会の議論を経 |
あ な た と 県 政 を つ な ぐ パ イ プ 役 に 徹 し ま す |
ての採決によるとされていますが、議 会に上程されるときには、すでに与党 会派への根回しは終わっていると考え るのが常識です。 こうした旧来の手法に対して、公共 事業の優先順位を点数化した北川知事 の試みや、田中・堂本両知事のように、 あえて与党をもたず、県民に直接訴え て政策実現をめざす姿勢が、県民から 歓迎されるのは当然です。 知事と議員とでは、同じく県政に参 画するといっても立場は大きく違い、 1人の議員がいくら頑張っても、県政 を改革することは困難でしょう。しか し私は、少なくとも気持ちのあり様と しては、これらの知事と同じ政治姿勢 に徹したいと思います。 様々な政策提言を主張する前提とし て、議員として得た情報は、可能な限 りの手段を使ってみなさんに提供し、 県政に射するみなさんの疑問や不満を 率直に当局にぶっつけ、その結果をみ なさんに報告するという、議員として の原点である基本的な活動を、市会議 員当時の初心に立ち戻って、誠実に実 行していく覚悟です。 |