会報第13号 16年7月8日 発行
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豊田PCB廃棄物処理事業についての経過報告
  〜いよいよ来年には豊田にやってくるんです、PCBが…〜
 市内細谷町において、PCB廃棄物処理施設が現在建設中ですが、平成17年には東海4県のPCB廃棄物を受け入れ、その処理を行なう予定となっています。
 さる3月16日こ、第3回豊田市PCB処理安全監視委員会が開催されました。そこでは@処理施設(神戸市(株)神鋼環境ソリューション技術研究所)での視察A豊田での処理事業の進捗状況B豊田処理事業に係る市の受入条件で規定する事項について具体的な実務や手順を定めた環境保全協定を、市と環境事業団との間で締結することなど…が報告されました。また、環境事業団が4月1日をもって、「日本環境安全事業株式会杜」に組織変更する旨及ぴ、当会社まPCB廃棄物処理事業を行なう国の唯一の機関(100%政府出資の特殊会杜)であることなどが説明されました。

 それに先立ち、3月9日に、とよた市民の会は、豊田市及ぴ環境事業団に対し、以下の内容の公開質問状を提出しました(質問とそれに対する回答は対応する形で掲載しています。また、市と環境事業団で内容が重複する回答もありますので、特にどちらからの回答であるかは明記していません)。

1.諸外国のPCB処理事例について、処理事業主体、処理方式、処理実績及びトラブル事例を明らかにせよ。
回答: (「豊田PCB廃棄物処理施設における安全対策と諸外国(欧米諸国)との比較」表の提示あり)諸外国では一定濃度のPCBを含むものが処躍の対象となり、処理についての大きなトラプルはない。しかし廃棄物搬送中のトラックについて事故が発生したことはある。環境事業団が行う処理事業は諸外国に比べ、処理を要するPCB廃棄物の基準が厳しく、安全確保の対策も進んでいる。

2.豊田事業が「脱塩素化分解法」を最も安全性の高いPCB無害化処理方式として採用したその根拠、及び環境事業団が主体となる他地域の事業が採用する処理方式とその理由を示せ。
回答: 市が平成12年に設置した「豊田市PCB廃棄物適正処理検討委員会」では、豊田市がこの事業を受け入れるための条件の一つとして、次の点を挙げた。「(PCBが確実に分解され、分解に伴う排ガスや排水が少ないことなどを理由として)処理方式は脱塩素化分解法を基本として最新技術の動向を踏まえて検討すること」。それに基づいて環境事業団ではPCB廃棄物処理事業検討委員会豊田事業部会で技術評価を行い、脱塩素化分解法が採用された。環境事業団の他事業についても、事業検討委員会の各事業部会で各事業の地域条件
を踏まえた検討をした報告に基づき、プラント工事の受注者を選定した。そこでの入札の結果、以下の方式を採用する者が落札した。
北九州事業…脱塩素化分解法  東京事業…水熱酸化分解法  大阪事業…脱塩素化分解法

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