会報第19号 18年4月26日 発行
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とよた市民の会会計報告
収入 支出
前期期繰越金
会費
カンパ
事業収入

 「1リットルの涙」売上
講座・資料代
利息
331,442
155,300
10,000
387,440

 365,340
 22,100
1
会報等郵送料
事業経費

 講師謝礼
 会場費
 映画借上料
事務所費
 電気料金
 電話料金
 水道料金
対外負担金
会費振込手数料
消耗費
118,856
409,600

145,000
51,700
212,900
179,831
121,724
45,984
12,123
5,000
2,360
12,666
合計  884,183 合計 728,313
    差引残高 155,870
○会費の継続・納入のお原い

 本会の市民講座も、川原先生の講演で「医療」のテーマを終え、次回から、「災害と安全」の新しい第3期講座を迎えることになりました。
 そこで、会計報告をすると同時に振込用紙を同封させていただきますので、ご協カいただける方は、振込みをお願いします。
 会費は、年3,000円を原則としていますが、ご事情が許す限りでご協カいただけれぱ幸いです。
 来年の統一地方選挙を意識しつつ、事務局一同頑張る覚梧です。
(事務局長 小林収)


編集後記 格差社会の行方・・・
■昨年、「下流杜会」という著書がペストセラーになりました。この中で著者の三浦展氏は、若年層を中心にして、日本社会にはかなりの格差が存在し、社会階層の固定化が進んでいると主張しています。フリーターや二ートと呼ばれる若者の増加が問題にされています。日本も「一億総中流」と象徴された平等杜会からアメリカのような格差社会へと移行しているのでしょうか?
■ここ数年、日本経済は景気回復基調にあるようですが、生活保護世帯の増加や非正規雇用の激増で確実に貧困層が増大しています。規制緩和は労働条件や所得の低下をもたらす一方で、金融やIT分野を中心に高額所得者を生み出しました。所得税の累進説率緩和や相続説の軽減など、所得再分配の機能を弱める一連の政策も格差の拡大につながりました。経済学者の橘木俊詔氏ら指摘するように、ジニ係数(所得分配の不平等の程度をあらわす指標)の上昇など各種続計から、日本でも社会の二極化が進行していることは明らかとなっています。
■政府は格差拡大の要因を高齢者人口の増加にもとめ、構造改革による影響を否定しています。また小泉首相は格差は悪いことではない。それよりも経済的成功者を妬む社会の風潮こそ間題だ」と言ってのけました。資本主義という制度下では、ある程度までの経済格差が許容されるのは仕方のないことだと恩います。しかし個人の自立や自己責任を強調するなら、出生など個人の責任に帰すことのできない格差や不平等を社会全体で是正し、税制や社会保障を通じて「機会の平等」が最大限確保されなければまなりません。
■英国在住の作家、林信吾氏は次のように警告しています。・・・日本で、「アメリカ型の競争杜会を」という掛け声のもと、実際に進んでいるのは「イギリス型の階級社会化」だ。世代を超えて経済格差継承されるだけではなく、意欲や希望といった内面までも生まれ育ちで規定され、互いに交わらぬ「別世界」に人々が生きる社会が生まれつつある・・・(しのびよるネオ階級社会・平凡杜新書)こうした懸念は私のような「負け組」の杞憂でしょうか?
(とよた市民の会 下島陽一)

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