市民の大きな反対運動を押し切って完成に
こぎつけた豊田スタジアムについては、かね
てから建設費をめぐって、建設業者(JV)
側が市に対して、35億円の増額要求をして
いるとの不可解な噂がありました。この問題
について、「サッカー場問題を忘れない!
とよた市民の会」(代表岡田耕一市議、以下
「市民の会」という)が、3月22日市当局に対
して、「不明朗な増額要求に応じるな」とい
う趣旨の公開質問状を出したことは、前号で
報告したとおりです。 |
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市当局は、6月になってようやく、「5億
円の増額要求に応じる」との結論を出し、6
月市議会にそのための議案を提出しました。
質問状への回答をめぐる質疑の場での市当
局の説明によると、次のような経過です。
@過去3回の設計変更契約をしたが、いずれ
も金額の問題には触れなかった。本年3月
末の契約変更の段階で、契約金額について
積み残した問題があることは、市とJV側
との共通認識であった。
A市当局は、新年度になって、JV側の増額
要望項目を逐一精査して結論を出すという
方針を決定し、4月18日付で建築部門の
専門職員からなるプロジェクトチームを発
足させた。彼らの連休を返上した精査の結
果、5億円を認めるという結論になった。
私は、市当局が、豊田大橋の際のようにド
ンブリ勘定で決着するのではなく、キチンと
精査する方針を採ったことを正当に評価した
いと思います。そして、こうした方針を採ら
せたことに、市民の会の公開質問状が無視で
きない影響を与えたと確信しています。 |